Diary#3
「○○先生が昨日お亡くなりになられました」
週の初め。月曜日が全休の私にとっては、火曜日の2限目のゼミが学校の始まりです。
今日からまた1週間、やだなぁ…でも乗り切るかぁ…そんな憂鬱な想いを拭い去って向かった矢先のこと。訃報のお知らせに胸を痛めました。
その先生は…私の学ぶ分野に対して密接な先生だったので、2年間授業を取っていました。
初めて取った授業、いきなりイチゴの観察をさせ始めるおかしな先生。
「意味分からん、何がしたいの?」それが第一印象でした。
そんな先生に対して、考えを改めるようになったのは2年目の時です。とある授業で、先生はいつも始まる前にお茶とお菓子を用意してくれ、授業中自由に食べて飲んでいいよ、というなんとも斬新な授業スタイル。
単純なので「好き」ってなりました(オタクはコロコロ変わる)
寡黙で、あまり口数は多くありませんでした。それでも労作体験という畑仕事を体験する授業の時は、心の底から楽しそうに、畑が好きだ!というように語っていた姿を今も思い出します。
見知った恩師の先生の訃報。
突然死ということ。
未だに実感が湧きません。
人の有限性、というのをずっと考えていました。
難しいですよね、生きるって。死ぬって。
本当に何の脈絡も無く死を迎える。
もしかしたらあるかもしれないです。
明日なんかにぽっくり逝っちゃうかもしれない。
誰にも見届けられることなく終わりを迎える人生。
そう考えた時、思ったんです。
「今日出来ることは、今日やろう」って。
感謝を伝えるのは明日でいいや。
また会えるからその時でいいや。
それじゃあ、なんかダメなんだなって。
明日会えなくなるかもしれない。
またね、が最後の言葉になるかもしれない。
それって…凄く辛いなって思ったんです。
昔…あれは1年と少し前のこと。その時、私も辛い経験をしていました。
大好きだった祖母をガンで亡くしました。
伝えたかったこと、見せたかったこと…いーっぱいあったんです。
結婚して、子ども産んでね、ようやく恩返しでもできるかなって。
小さい頃は両親が共働きで、祖母にずっと育てられてきました。ばあちゃんっ子です!!
軽トラに乗るのが何よりも大好きで、今も乗ると安心します。あー、この揺れがいいんだなーって。
と凄くしんみりしてしまう3日目の日記。
3日目にしては重かった気がします。
だけど…どうしても書きたかったんです。
タイムリーな話題としては相応しくないかもしれない。
なんならこんなこと書くのも野暮かもしれません。
ですが…今日思ったこと、考えたことを忘れちゃダメな気がしました。何か残しておかなきゃいけないと思いました。
画面の目の前の皆さんに伝えたいと思いました。
「今日言いたいことは今日伝えよう。今日出来ることは今日やろう。明日と言わず、今日を生きよう」
先生、実体験型の授業、本当に楽しかったです。
言葉だけで語るのではなく、行動で示してくれた色々な可能性。
食べ物の大切さ。
ものづくりの大変さ。
きっとこれからも私の中で大きく成長し続ける種です。
先生から頂いた種を大切に育てていきます。
2年間、ありがとうございました。