Diary#18
「後悔のない一日を生きていますか?」
ふとセンチメンタルになった今の気持ちを、ここに書き留めておこうと思います。
「今日2限休む」
朝、通学途中の私の元へ届いたひとつのLINE。それは同じ授業を取っている友達からでした。
いつもなら「○○だから休むね」と理由をつけて来るはずなのに、今日は休むことしか言っていない。てっきり体調が悪いものだとばかり思っていました。
しかし…そのあと全てを察しました。
その友人のTwitterを見て、今の彼女が置かれている状態に気付きました。
皆さんは、誰かを亡くしたことはありますか?
大好きな人を亡くしたことがありますか?
大好きな作品へと出演していた人ともう二度と逢えない経験をしたことがありますか?
その友人が大好きな舞台に、その俳優は出演していました。2週間前に握手したと、目の前で踊っていた、とそれはもう喜びに溢れた表情で舞台の話をしていたことを思い出しました。
私も好きな声優さんがいるからこそ、その気持ちが痛いほど分かるのです。だから、私は…頑張れ、とは言えません。
「立ち直れ」と、簡単に声を掛けることが出来ないのです。
だから言ったんです。
「ゆっくり、君のペースでね」
って。
もし…もしも自分の好きな作品の方に、キャラクターにもう逢えないと思ったら、背筋が凍りました。
涙が込み上げてきました。
でも…いつか、その友人も立ち直る日が来ると思うんです。「私が忘れなきゃいいんだ」って、「心で逢えるから」って、きっと前を向ける日が来ると思うんです。
だから、友達として私は待っています。またあなたが笑顔になる日を。
先日、伊波杏樹さんがラジオの中で救急車に運ばれた、という話をしていました。当時、帰りの電車の中でその知らせを聴いていて、顔は俯くばかりで、涙が零れそうになったことをよく覚えています。
つい昨日のことです。
その時、思ったんです。
「明日は我が身だな」って。
もしかしたら…自分がそんな状態に陥るかもしれない。もう逢えない人が、もしかしたらいるかもしれない。
そう思った時、今のこの瞬間を、友達を、仲間を、家族を、推しを、大好きなグループを、大好きなアーティストを、大好きな作品を…大切にしたいって思いました。
逢えない人がいるかもしれない、もしかしたら明日には自分がぽっくりさよなら、なんてことも有り得るかもしれない。
だから、問いました。
「後悔のない一日を生きていますか?」
と。
イエス、と私は答えられないでしょう。
なぜなら「明日があるから」と思ってしまっていたから。
明日やればいい。
それが多分…「失ってから初めて気付く」ということに繋がるんですよね。
私は…多分失ったものの方が多いです。
これまでも…沢山ありました。1年前までは、あんなに仲良かったのに…とか。繋がりがある、そんな環境に恵まれていることが、こんなにも、こんなにも有難いことだなんて思わなかった。
だから、怖かったんです。
伊波さんが倒れたって聞いた時。
友達が好きな作品の俳優さんが亡くなったと聞いた時。
弱くて、弱くて、自分の心ってこんなにも弱いんだなって思って…同時に強くなりたい、って思いました。
そんなことを考えるくらいなら、もっと、もっと好きでいようって、感謝を伝えようって。
私が生きている証を、この瞬間を刻もう、って。
人は、涙を流すために生きている、だなんていつか気付いたけれど、私は、人は生きていた証を残すために生きているんだなって思います。
誰かに忘れられることが1番辛いことだから。だから、だから…どうか、その友人にも、その作品に携わる全ての人も、受け取ったバトンを絶やさないで欲しい。
生きていた証を、今も生き続けていることを証明して欲しい。
こんないちオタクが何を言ってるんだって話ですけど、そんなセンチメンタルな気持ち、今の素直な気持ちをここに書き留めておきます。
ご冥福をお祈りします。
「明日は我が身」ということを肝に銘じて、これからも生きていきたいと思います。
伊波さんがこれからも元気で、また笑顔を見せてくれる日々が続きますように。