なのはな日記

小さな言の葉を、日々の日常の中で芽吹かせていきます。

Diary#50

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  1年前にも同じような記事を書きました。

 

  自分の心を整理するための記事です。

 

  今年も少しだけ綴らせてください。

 

  この記事を見てくださってる皆様はきっと、この黒板の写真を見て、私が何をしているの、何が好きなのか、分かって下さると思います。

  初めてこの学校を訪れてから2年経ちました。

  昨年は、3年生の32人と一緒に1年を駆け抜けました。何もかもが初めての私を、支えてくれた主任、副主任が移動、退職されました。

  持ち上がりだったので「この学年を宜しくな」と託されたのを覚えています。今年よりも、去年の方がぐしゃぐしゃになっていました。

 

  迎えた4月。今も覚えています。私の名前が呼ばれて、元2組の子どもたちが喜んでいたのを。それが素直に嬉しかったです。

  教室に足を踏み入れた瞬間、3分の1は知っていて、3分の2は初めましての子たち。怖いと思ったのが、贔屓とかそういう風に見られないか、ということ。4年生ともなると、大きく成長を感じました。

  とにかく私は、あの子たちを頼りました。頼るという表現はあれですが、できることはすべて任せました。先生1人でできることは限られてくるし、何よりも成長できる機会を渡したくて、そういう環境を用意し続けました。

  さりげなくフォローはするけれど、舞台に立つのは彼らですから。必要最低限だけの力を貸して、その塩梅に頭を悩ませながらやってきました。

  

  休み時間は、やっぱり遊びたくて。とにかく昼休みだけでも絶対外に出て、鬼ごっこをする。あの子たちと遊ぶぞ!!という気持ちで、毎日仕事を片付けていたことも懐かしいです。

  6時間目が体育や図工だったりすると、給食の片付けが終わったスキマ時間で、帰りの用意をさせていたのですが、これまたここでも私は遊んでしまいまして。

 

「帰りの用意をしてねー!」の一言で済むところを、黒板に言葉を書くのです。例えばスパイ風な口調にしてみたり、クロスワードパズルにしてみたり、俳句を作って頭文字だけ取ると「かえりのようい」となったり……とにかく工夫を凝らしながら、楽しい!と思える学級経営をしてみました。

  果たしてどれだけ楽しんでくれたのか、 分かりませんが、少なくとも私は楽しいことしかなかったです。

  なんだろう……仕事やだなぁ……って思う瞬間は、例えばクレーマー気質な保護者対応だったり、事務作業だったり、あくまでもそういう部分であって、あの子たちと関わっている瞬間を、心の底から楽しむ私がいました。

  多分、先生のやりがいってここなんだと思いました。あ、私は絶対「先生いいよ!!」ってオススメはしないです。ブラックですもん。笑

  仕事と釣り合わないことばっかりですよ。本当に。ただ、職権乱用って言ったらあれですけども、割と私は「ラブライブ!サンシャイン!!」のことだったり、伊波杏樹さんのことを絡めて仕事をしています。

  それも楽しくて……例えば、友達の良いところを見つける活動を「きらり」と称したり、学習予定表を「キセキ」にしてみたり、歌詞を引用して伝えたり……とかって、体現できる場所であるのは凄く魅力的です。

  これが私なりの「ラブライブ!サンシャイン!!」と伊波杏樹さんへの向き合い方です。自分の人生に重ねていく派なので、それはこれからも変わらないです。

 

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そんな彼らに、最後の言葉を贈りました。去年は確か「モチモチの木」を作って、それに書いた記憶があるのですが、今年はシンプルに行きました。夜なべしてしまい、確か3時間くらいかかったのかな?不思議とスラスラと言葉は出てきて、「あー。それだけ私、このクラスが好きだったんだ」って思いました。

 

修了式の日、最後の話をしました。

 

「この学年を2年持たせてもらえて、幸せでした。3年……は多分ないだろうけども。好きなことってみんなあるよね。野球、バスケ、お絵描き、勉強……それをずっと好きでいるのって凄く難しいと思うんだ。それでもずっと好きでい続けられることって本当に素敵なことだから、誇って欲しいです。君らが5年生になってどんな成長をするのか、先生は楽しみで仕方がありません。君たちは、私にとっての誇りです。ずっと先生は変わらず、この学校で待ってます。もし何か困ったこととか、担任の先生に相談しづらいこととかあったら、いつでも相談しに来てください。先生は、担任じゃなくても、君たちの先生ですから。」

 

  そんな話をした記憶があります。割と話したと思ったのに、時間が余ってしまって、結局最後に「4年2組、最高だぜ👍」で終わらせたのは、本当にやってんな……とは思ってます。

  後々、意識をしたわけでもないのに、このMC完全に2年生キャストの伊波さん、逢田さん、斉藤さんじゃんと気付きました。本当に良くない。無意識って怖いですね。

  泣きそうになったけれども、泣かずに私は送り出し、ハイタッチで、笑顔で帰りました。また始業式に会うのが楽しみですね。

 

  さて、本日31日は年度終わりの仕事納めということで……今年もまた別れの季節がやってきました。 

  昨年同じチームを組んでいた先生の移動。これで、今の学校に残るのは私だけになってしまいました。寂しくなりますね。

  同い歳で、講師として来てくれた戦友。合格、おめでとう。2年一緒に働いてくれてありがとう。新しい学校でも、お互いに頑張ろうね。

  3組で、情報教育主任だった先生。今年は、私が情報教育主任になります。600人近くのタブレットの管理、並びに情報教育に関する資料の伝達。職員会議で、毎回話している姿を見てきました。まさか、自分がその立場になるとは思いもしませんでした。

 

  3年目です。新しい新採は、1人は大学卒で、もう1人は社会人経験はあるものの、教員は初というメンバー。つまり、もう若手と言えない状況になってきました。

  甘えられない。そんな緊張感と共に、今は来るべき日を待っています。出来るのか、本当に。不安しかありません。

  らしくないです、本当に。

  でも、やるしかない。できるできないじゃない、やるかやらないか。その教訓を刻んでやってきたので、もう貫くだけです。やり遂げるだけです。

 

  濃い1年でした。座談会をして、ハッシュタグを作って、ブログを書いて、企画をして、演奏を録音して、曲を作って、フラスタを出して。

  とにかくやってみた1年でした。時間の許す限りやってはみたものの、来年はもう少しだけ縛りが出来てしまいそうな予感がしています。

  軌道に乗るまでが勝負だと思っているので、今年1年も駆け抜けていきたいと思います。