なのはな日記

小さな言の葉を、日々の日常の中で芽吹かせていきます。

Diary#31

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2年半、お世話になった高速のPAでのアルバイトが終わりました。

 

家から車で5分。

 

出勤の20分前に出れば余裕で間に合うこの立地で、色々な経験をさせていただきました。

 

早朝7時から夜7時までという営業時間が長い中で「早番」「中番」「遅番」というパターンがあり、アルバイトの私は融通をきかせてくれて、大体「中番」が多かったです。

 

そもそもアルバイトが私1人しかおらず、周りは主婦の方やベテランの先輩たち。よくしてもらいましたね…本当に可愛がってもらいました。

 

書きながらめちゃくちゃ感傷に浸っていますが、学んだことが多すぎるんですよね、ここで。

 

もうひとつのバイト先でずっとキッチンをやっていたせいか、もう厨房に入るのが嫌になっていた私は「PAなら、ショップで接客をやらせて貰えるのではないか?」という安易な考えで、以前姉が働いていたバイト先であるここに電話を掛けました。

 

結果、「ショップは人が足りてるから、製麺所に回ってもらうと思う」と言われ、PAのお食事処である製麺所に配属されました。

 

「いやいや、厨房やないかい」とツッコミを入れつつ始まったこのアルバイト。想像以上にやること、覚えることが多かったです。

 

まずはレジ。当然ですよね、注文を受けるのですから。お客様は神様精神で接客はしていても、まぁ当然やべぇ人はいるわけで。

 

「遅いんだよ」って言われたこともあったなぁ…ランチタイムの時。(当店のランチタイム、ピーク時は大体11時から15時くらいまで列が途切れることがないくらいやばいので、察してくれとは思いました)

 

続いて、仕込み&補充。

うどん屋さんなので、細かいものが多いんですよね。山菜の水切り、卵の洗浄、大根おろしの準備等々……1番だるかったのは、かき揚げでしたね。

 

10gずつさつまいもと人参を入れて、5gの青ネギと30gの玉ねぎ…それを、大体108個作るのがデフォルトでした。もちろん日によって前後しますが、ピーク時はあるだけ全部と言われることもありましたね。笑

 

夏とかやばかったな…特にお盆の時期とかは、定時で上がれることの方が少なくて、「ちょっと残れる?」と言われたことも多くありましたね。

 

それでも……不思議と辞めよう、とは思わなかったですね。本当に可愛がってもらっていましたし、好立地だし、会話するのが楽しいし、何よりレジが楽しい。笑

 

いや、楽しいっていうのはちょっと語弊があるのですが、オーダーを受けて流さないことにはデシャップ(料理を出すところ)が動かないじゃないですか。

 

つまり、レジ担当がお客さんを回してるというわけです。料理が出来上がるスピードは、種類によっても、作る人によっても変わってきます。

 

そのため、常に状況を把握し、わざと接客を遅らせたり、フォローに入ったり、ゆっくり話したり…と調節するわけです。

 

なんとなく「指揮官」っぽいなって思って。笑

 

結構、あのポジション気に入ってたんですよね。ほぼレジやってればそうなるか、って感じなんですけども。

 

ただ、一度だけ本気で辞めたいと思った時がありました。

 

それは、いつにもまして忙しい日。私は、まだ早く料理を作ることが難しいのに、デシャップにいました。その場所は、もう3〜4年も働いている主婦の方たちがいつも担当しているのに、その時は何故かレジに誰かいて、ランチタイム時を迎えようとしていました。

 

当然、その時の私はレジばかりしてやって来なかったので、その忙しさについていくことが叶いませんでした。その結果、リーダーに突き付けられた言葉が「お願いだから、そこにいないで洗い場の○○さんと変わってきて」という一言でした。

 

愕然としました。

あまりにも自分の無力さに打ちひしがれそうになりました。

 

その後の洗い場も、まぁピーク時での経験の無さのせいで結局は「もういいよ、休憩行ってきて」と突き放されるように言われて、どん底に落とされた気分でしたね。

 

あー、自分、マジで力になれてねぇなって。

いやですよ、バイトだから、で許されることもあると思うんです。

 

でも、自分自身としては同じお店を経営していたら、それはもうバイトとか関係なく1人の戦力として見られていると思っていて。

 

だからこそ、その戦力になれない自分が死ぬほど嫌いなんですよね。無力に押し潰されたくないんです。

 

でもその日って、CYaRon!のファンミ大阪があった日なんですよ。案の定、混んでしまって少し居残りした結果、遅れてライブビューイングに参戦したんです。

 

正直、CYaRon!に救われたなって思います。

 

入った瞬間に、CYaRon!の御三方がわちゃわちゃと楽しそうに喋っていて、フリップを見せながらトークしていて。

 

それを目にした瞬間、なんかどうでも良くなったんですよね、色々と。

 

しゃーない、だって他の人は3、4年やってるんだから。1年如き自分がでしゃばっても仕方がない、って肩の力が抜けたのを今でも覚えています。

 

マジでありがとう、CYaRon!ちゃん。

 

最後のバイト中は、「あー、これ仕込むのも最後なんだなぁ」とか、「接客も最後かぁ」なんて考えていましたが、いざ退職するってなると色々想いは込み上げてきますね。

 

これが、ただのバイトしかいないような、上司が2人くらいしかいないようなバイト先だったら何も考えなかったと思います。

 

アルバイトが私しかいなくて、周りは自分を可愛がってくれるような人達ばかりだったからこそ、感謝の言葉しかありませんでした。

 

もちろん人間関係に悩まされたこともあります。永遠に指示しか出してこない人(最初は有難かったけど、段々といやわいだけめっちゃ動くやんって思った)、気分によって怒りの矛先が変わる人…うわぁ、今日やべぇなって思う時もありましたね。

 

声のトーンで判断して、アプローチの仕方を変えたりとかそういうこともしましたが、それも全部経験に変わってます。

 

勉強させてもらいました、色々と。

 

飲食店のバイトは、厨房のことを考えるようになりました。お客様として足を運んでも、ホールの動きや人の数でなんとなく察するようになり、ゆとりをもって待つようになりました。

 

片付けも纏めて店員さんが取りやすい側に置くようになりましたし、変に気遣うようになりました。笑

 

でもそれって、普段の生活じゃ絶対に気付けなかったことだと私は思うのです。

 

この職場で働かせてもらったから、今の私がいます。周りを見て、動くことを意識出来るようになりました。

 

小さなことかもしれません。ですが、そんな些細なことが出来る人間でありたいと思えるようになったのも、このバイトのおかげかもしれません。

 

2年半、お世話になりました!

 

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製麺の「ママ」と呼ばれている人とか、サブリーダーとショップのいつも優しくからかってくれた人、リーダーに頂きました。

 

本当に、本当に、ありがとうございました。